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ウニクムは、200年以上の歴史を持つハンガリーでは誰もが知る国民的なお酒であり、世界にも幅広く輸出されています。
数多くの天然ハーブとスパイスが配合されており、ハンガリーでは、古くから国民的な健康酒として広く親しまれてきました。また、ハーブやスパイスにはそれぞれ特有の味や香りがあり、「ウニクム」も独特な苦味を持っています。ヨーロッパでは、食前・食後に楽しむ酒として、ほとんどストレートで飲まれていますが、苦味に違和感がある方にはカクテルのベースとして、その不思議な味と香りを味わっていただけます。
ヨーロッパの貴族たちがその優雅な生活の中で、200年以上にわたって健康のために愛飲してきたハーブ酒「ウニクム」。歴史が育てたユニークな風味をどうぞお試しください。
「ウニクム」は、ヨーロッパ史に歴史的な1ページを残した女王マリア・テレジアとハプスブルク家の時代、ウィーンとともにオーストリア帝国の東の都として栄華を極めたブダペストで誕生しました。
1790年、当時の皇帝ヨーゼフ2世の重臣として活躍したツヴァック家の祖先が、主君の健康を願い、特別に作ったハーブ酒、それが「ウニクム」です。
「UNICUM」には、英語のUNIQUEと同じ「特殊な」「一風変わった」という意味があり、はじめてこの酒を飲んだ時の皇帝のことば「Das ist ein UNICUM!(これはユニークだ)」から、この名が生まれたといわれています。
ツヴァック社は、1840年、ハンガリー初めてのリキュールメーカーとして設立されました。20世紀初頭までは、ツヴァック社が中央ヨーロッパの中で最も大きな蒸留所となり、200種類以上のリキュールとスピリッツを生産し輸出していました。
第二次世界大戦によって、ブダペストの市街とツヴァックの工場は完全に破壊され、戦後のハンガリーは共産主義体制となりました。1948年に工場が国有化されると同時に、ツヴァックの一族はオリジナルレシピを持ち国を離れ、ニューヨークに移りました。
一方、ハンガリーに残った家族が偽者のレシピで生産を続けました。共産主義崩壊の直前の1988年、ツヴァック・ピーテル氏がハンガリーに戻り、門外不出のレシピで生産を再開しました。彼は、1989年に州から事業を買い戻し、1990年の春には、難を逃れた真のレシピを使ったウニクムが40年ぶりに祖国に戻ってきたのです。同年、彼は長年の祖国への貢献を評価され、駐米ハンガリー大使にも就任した人物です。2008年、ピーテル氏は、同社の経営を6世代目のシャンドルとイゼベラ・ツヴァックに引き渡しました。彼らは、2013年に米国で大きく事業を広げています。