国分の今を知る
2024年3月12日
「従業員の仕事における幸福度」向上のための 健康経営への取り組み
国分グループが進める健康経営の取り組みについてご紹介します。
第11次長期経営計画で掲げる「従業員の仕事における幸福度」向上の一環として、従業員が心身ともに健康で活き活きと働けるよう、健康増進の支援に取り組んでいます。
また、それらの取り組みが評価されて「健康経営優良法人」の認定を取得することができました。
本記事は、2024年3月28日の更新時点の情報です。
健康経営とは?
「従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、
戦略的に実践すること」と定義されています。
「従業員の健康づくりを将来に向けた投資」と
とらえて実践することが
「従業員の活力向上や
生産性の向上等の組織の活性化をもたらす」
と考えられています。
国分としての健康経営の取り組み
国分グループには、従来から「会社は社員を大切にし、社員は会社を大きく育てる」という人事理念があります。
この理念に基づき産業保健の範囲に留まらず、従業員の心身の健康増進を支援してきましたが、これに加えて2021年からスタートした第11次長期経営計画で掲げたビジョンを達成する為の取り組みの一つとして、健康経営への取り組みを再整理しました。
長計目標である「幸福度」の基盤としての位置づけ
第11次長期経営計画では『「食のマーケティングカンパニー」の進化〜共創圏の確立〜』というビジョンを策定し、企業理念でも「食を通じて世界の人々の幸せと笑顔を創造します」と掲げています。
このビジョンを達成するには、そこで働く私たちも幸せで笑顔であることが必要という考えから、「従業員の仕事における幸福度」向上を重要な要素と捉え、価値創造目標の一つとしました。
幸福度向上の基盤とは?
会社は働きやすく・働きがいのある職場環境を整え、従業員はなりたい自分に向かって一緒に働く人たちと切磋琢磨することにより、双方向で幸福度の向上を図っていくという考え方です。
従業員が身体的・精神的に健康で働けることは、まさに幸福度向上の基盤と考えています。
国分グループとしての健康宣言の明確化
2022年には下記の内容の通り「国分グループの健康宣言」を行い、会社としてのスタンスを明確化しました。
国分グループは
食を通じて世界の人々の幸せと笑顔を創造するために、社員が健康で幸せであることが重要だと考えます。
「会社は社員を大切にし、社員は会社を大きく育てる」という人事理念のもと一人ひとりが健康的で活き活きと働けるよう心身両面からの健康増進を支援し働きやすく働きがいのある職場をつくります。
国分グループ本社株式会社
代表取締役社長執行役員 兼 COO
國分 晃
具体的な健康経営への取り組み
まず、従業員の健康に関する課題を抽出し、重点取組テーマの再定義をおこないました。
具体的に挙げられた内容は下記の通りです。
- 生活習慣病の発症や悪化防止への対策
- 心身の疲労回復、集中力の維持・向上のため、睡眠の質の改善
- 肩こり・腰痛の改善、座りすぎによる疾病リスクの回避のため、運動習慣の促進
これらを達成するには従業員自ら健康についての取り組みと考え、健康維持・改善に向けて行動を実践することが最も重要です。
もともと健康意識が高い従業員だけでなく、あまり健康を意識していない従業員にも健康を維持してもらいたいと考え、より多くの方々の目に触れるように「イベント」として健康への取り組みを行い、会社としての本気度を感じてもらうことを意識しています。
国分グループ本社での取り組みの一例をご紹介します。
快眠セミナー
「快適な睡眠をとるために!」をテーマに、西川株式会社と当社ヘルスケア統括部がコラボをして作られたセミナーです。
西川株式会社からは、日本睡眠科学研究所の知見を基に、眠りのプロ「スリープマスター」による、快適な眠りに必要な要素と生活習慣の関係についての講座や香りの体験等もあり、ヘルスケア統括部からは、快眠におすすめの食材や食事のタイミング、お酒と睡眠の関係等を学ぶことができます。
座学の後の一人ひとりの体にあった枕の高さ測定、マットレス体験は、自分に合った寝具を選ぶことの重要性を実感することができると大好評でした。
睡眠の専門家である西川株式会社とのコラボにより、睡眠や食事が健康維持にはとても重要であるということが、改めて参加者に伝わるセミナーとなりました。
今後はグループ企業へも展開していく予定です。
ヘルサポランチ
「ヘルサポランチ」は社員管理栄養士が中心となり従業員の健康維持を目的とした健康メニューのことです。
国分本社ビルの食堂にて定期的に提供すると共に健康によい食べ方を食堂内にPOPを掲示することで健康教育も行いました。
食材の中には自社商品なども含まれていたこともあり、自社商品の活用方法も知ることができる機会となり、早めに食堂に行かないと売り切れるほどの大人気企画となっています。
健康測定会
健康な体を目指すために自身の健康状態を把握することを目的として、国分本社ビルの会議室で健康測定会を行いました。
従業員が参加しやすいように昼の休憩時間帯に開催し、3日間で延べ150名(2023年9月開催時)が参加しました。
足の筋力チェックのロコモ度テスト、隠れた顔のシミもわかるシミ予備軍のチェック、簡単な質問に回答するだけでわかる脳年齢検査等、10種類程度の健康に関する測定を実施しました。
その中でも最も人気があったのは、花王株式会社提供の内臓脂肪測定です。
内臓脂肪と生活習慣を数値化し、生活習慣のアドバイスを確認することで生活改善に取り組むことができます。
また、測定会参加者の中でランキング付けがされるので、イベントとしても大変盛り上がりました。
測定会は、半年に1回のペースで今後も継続する予定です。
オフィスヨガ
運動習慣促進のために外部のインストラクターを招き、定期的にオフィスヨガを実施しています。
開催都度“肩こり改善”や“リラックス系”“男女別”等、テーマや開催方法を変更し、より多くの従業員に参加してもらえるよう企画しています。
体験後は、ほとんどの方がリフレッシュや体が軽く感じる等、良い変化を実感しており、参加した全ての従業員からは、アンケートで「満足」と回答をいただいています。また、今後はオンライン配信もすることでグループ企業やテレワーク時でも参加できるようにしていく予定です。
所属、企業を超えて連携している健康経営への取り組み
所属を超えた取り組み
ヘルスケア統括部は、「健康・ヘルスケア」に特化し、マーケティング提案から商品開発まで幅広く健康関連を取り扱う部門です。たとえば、健康ニーズの高いテーマ(糖質オフ、減塩、たんぱく質)やトレンド(睡眠、ストレス、フェムケア)を簡潔にまとめた健康情報を「ヘルスケア通信」として発信し、提案営業活動に活用されています。
企画提案力を強みとし、健康を軸とした営業活動を推進するヘルスケア統括部と、従業員の健康に向き合う人事総務部が連携することで、従業員向け健康イベント(快眠セミナーや健康測定会、オフィスヨガ)等、社内でもワクワクするような健康イベントが開催できました。
企業を超え連携している取り組み
快眠セミナーでお世話になった西川株式会社はじめ、以下の企業にご支援いただき、働く人の健康増進に取り組んでいます。
- 熱中症対策
- 大塚製薬株式会社
- 女性の健康セミナー
- 大塚製薬株式会社
- 健康測定会
- 株式会社マンナンライフ
カゴメ株式会社 - 感染症対策
- アサヒ飲料株式会社
- 睡眠関連
- 江崎グリコ株式会社
(2023年度実績)
今後は更にグループ企業にも拡大して健康経営の推進を支援していきます。
健康経営優良法人の認定取得
これら取り組みの成果の一つとして、経済産業省の「健康経営優良法人認定制度」により、優良な健康経営を実践している企業として『健康経営優良法人2024』に認定されました。
大規模法人部門
- 国分グループ本社(株)
- 国分北海道(株)
- 国分東北(株)
- 国分関信越(株)
- 国分首都圏(株)
- 国分中部(株)
- 国分西日本(株)
- 国分九州(株)
- 国分フードクリエイト(株)
中小規模法人部門
- 国分ビジネスエキスパート(株)
健康経営の取り組みについて一定の評価をいただいたと思っていますが、これがゴールではなくスタートラインととらえ、これからも積極的に健康増進の取り組みを進めていきます。