3分でわかる食品卸
「食品卸って、何?」
そう聞かれたら、答えられない方は多いのではないでしょうか。
食品卸はどのような業種で、人々の生活にどのような影響を与えているのか。
食品卸について、素早く理解できるコンテンツです。
もっとわかる食品卸
日本の食文化と食品卸
日本の食文化は世界から注目を集めています。豊かな自然、地域性、四季などが反映された「和食」は、2013年にユネスコの無形文化財に登録されました。ラーメンや天ぷらなど、他国の料理をアレンジし、日本食として国内外問わず人気を博しているものも少なくありません。このような食の豊かさ、多様さに加えて日本の食を支えているのが「安定した流通」です。24時間営業のコンビニエンスストア、新鮮な食材が揃うスーパーマーケット、他国の食材を多く扱う専門店など、日本には“いつでも”“どこでも”“どんな食べ物でも”手に入る環境が整っています。その環境を創る中核を担っているのが、“食品卸売業”です。
食品卸「4つの役割」
食品卸の役割は、大きく4つに分けられます。1つ目は「代理機能」。メーカーや生産者の代わりにお店に食品を販売したり、小売店や外食店の代わりに食品を仕入れることです。2つ目は「物流機能の安定化」。食品を運ぶ際に生じる運搬費用を集約し、効率的かつローコストに運び、全国に食品を安定的に供給します。3つ目は「情報提供」。様々なメーカーや小売店などから仕入れた情報やデータから食のトレンドを予測し、お客様に提供します。4つ目が「経営支援」。お店の経営課題の解決を図ることで、結果としてその店を利用する消費者の食を支えています。このように、食品卸は多方面から人々の食に関わっているのです。
食品卸だからできること
「生産者が直接お店や消費者に売った方が、早くて安くていいんじゃない?」そう考える方もいるのではないでしょうか。事実、ネット通販の普及で直販は増えていますが、食品卸にしかできないことはまだまだたくさんあります。豊富な流通網で全国、時には海外まで安定して商品を届けることができますし、営業活動を一手に引き受けることで、生産者の負担を大きく減らすことができます。また、「このA社のお酒とB社のお酒をセットにして販売しよう」「このお店の客層だとC社のパスタとD社のソースのお弁当が売れそうだな」といった商品と商品の組み合わせ提案は、食品卸だからできることです。生産者、小売店、消費者すべてをつなぐことができるのは、食品卸だけなのです。